倉崎で久々にイザリウオモドキ改めカエルアンコウモドキを見ました。
上画像のようにサンゴ(たぶんチリメンハナヤサイサンゴ)の一番奥,ダルマハゼやサンゴガニやモシオエビよりも,さらに奥の奥にへばりついていました。 カエルアンコウモドキを見たのはこれで2度目。前回は約5年前に,やはり倉崎で。 5年前の個体は残念ながら,死んで海底を漂っていました。
それ以来,いつか生きているカエルアンコウモドキを見つけたい!と思っていました。 で,10月12日ログに書いたように,マグレでサンゴに隠れているのを発見!♪ 5年間,倉崎で千数百本潜っていれば,マグレもありというわけですね〜!♪ ところで,このカエルアンコウモドキ,なぜモドキかというと(ご存じの方も多いかと思いますが),カエルアンコウ(旧称イザリウオ)と異なり吻上にある「釣り竿」に疑似餌を付けていない,つまり餌なしで釣り(捕食)をしているヘンなカエルアンコウだからなんですね〜。 「釣り竿」に疑似餌がない,のは5年前の上画像(←,小さくてスミマセン)をよく見るとなんとかわかります。 ちなみにこの「釣り竿」に疑似餌がないカエルアンコウモドキはカエルアンコウモドキ属として他のカエルアンコウとは(さすがに)別分類されています。 日本のカエルアンコウモドキ属は,カエルアンコウモドキともう1種ムチカエルアンコウ(旧称ムチイザリウオ)の2種類。 このカエルアンコウモドキとムチカエルアンコウの見分けは結構微妙なようですが,見分け易そうなのは「釣り竿」の長さ。 「日本産魚類検索第2版」によると,カエルアンコウモドキは「吻上棘(釣り竿)は背びれ第2棘の1.5〜2倍」,ムチカエルアンコウは「吻上棘(釣り竿)は背びれ第2棘の3.6倍以上」・・・。さて,今回の個体についてこの点を見てみると・・・・・。
というわけで今回の個体は,5年越し悲願の(笑)カエルアンコウモドキのようです(ムチカエルアンコウだったらさらにレアのようですが・・ちょっと残念)。 さてオマケ写真↓。 カエルアンコウモドキもカエルアンコウ同様に腹びれの先(下画像→,←)が前足のように変形(進化?)してます。 このカエルアンコウモドキ,10月12,14日と同じサンゴ内で見られました。ここに居ついているのか?夜行性らしいですが,夜はどうしているのか?継続観察ができたらいずれアップします。 |