1月26日
曇り夜から雨,北東風微弱,最高気温17℃

ガレラ
(波0.5m以下,うねりなし,透明度:こことしては良い,水温21〜20℃,最深5m,ポイントリサーチ)

「ニュース」に載せたように「日本のハゼ」のトゲナガハゼ属の1種が新種記載され,コトゲハゼ Gladiogobius brevispinis と名前が提唱されたそうです。

良い機会だから久々にコトゲハゼを探してみるか!と以前(4年半くらい前)に1度だけコトゲハゼを見たことがあるガレラに行ってきました。

コトゲハゼを見つけるにはまず,よく(極めて)似たトゲナガハゼと見分けなければ,とそれらしいハゼを10個体ほど見たものの,全てトゲナガハゼで,コトゲハゼは見つからず。

八重山以南ではトゲナガハゼコトゲハゼらしいですが,私の良く潜る奄美大島北部では,以前にクローズアップに書いたようにやはりトゲナガハゼコトゲハゼのようです。


コトゲハゼは見つからなかったものの,久々にトゲナガハゼをじっくり見たお陰で2つほど気づいたことがありました。

それはトゲナガハゼの幼魚についてなんですが・・・考えてみたら今までトゲナガハゼの幼魚をちゃんと見たことも撮ったこともなかったなあ・・うかつだった・・・,まずトゲナガハゼの特徴である「眼下の青点」。
トゲナガハゼ成魚・全長4cm程度
眼下の青点ははっきり3つ(右アップ画像↑↑↑

一方幼魚では「眼下の青点」ははっきり見えるのは1つのみ。
トゲナガハゼ幼魚3個体(A:全長1.5cmくらい,BとC:全長2cmくらい)
眼下の青点は1つのみ(上画像

このように「眼下の青点」は成魚と幼魚で異なっていましたが,もう1つのトゲナガハゼの特徴である「鰓ぶた上の棘の長さ」は,というと・・・
鰓ぶた上の棘
左:成魚,右幼魚A
:棘の先端,:鰓ぶたの縁
上左画像のように,トゲナガハゼ(成魚)は鰓ぶた上の透明な棘が,鰓ぶたの縁くらいまで伸びるのが特徴です(コトゲハゼは鰓ぶた中央くらいまでしか伸びない)。

トゲナガハゼ幼魚はひょっとしてこの棘が,あまり伸びていないんじゃないか(?)とも思いましたが,上右画像のように,成魚と変わらずに鰓ぶたの縁まで伸びていました。

トゲナガハゼは子供のころからちゃんと「トゲナガ」なんですね〜(感心,感心)。