10月14日
快晴のち曇り,北風やや強い,最高気温27℃

倉崎ビーチ
(波0.5mくらい,うねり浅場のみ少々,透明度:-20mまでかなり良い,-20〜-25mまずまず,-28m以深厳しい,水温:-10m以浅27℃,それ以深26℃,最深32m,ダイブタイム70分くらい,ガイド)

緩やかな北風で海中はきれいそうだったのと,ゲストがヘビーリピーター(2年3ヶ月で10回目のご来店)のOさんだったので,ちょっと(だいぶ?)マニアックダイブするかと,久々に「底の底」に行ってみました。

上の海況欄に書いたように-20mを過ぎたあたりまでは予想通りかなりきれいだったんですが,底の底だけ煙幕を張ったようにモクモク(苦笑)。

あまり長居できる状況ではなかったですが,せっかく来たので赤いヤギにつくホソガラスハゼなどを撮ってもらい,その間私はまわりの砂泥底をウォッチすると・・・お〜!!2年ぶりに見るハゼが!・・・それはイトヒキハゼ属の1種
イトヒキハゼ属の1種
2004年7月撮影の参考画像
倉崎以外では見つかっていないのでは(?)の今のところ激レアもの。う〜ん,こんなところに居たか!ゲストのOさんがきれいに撮られた画像を後日拝借させていただく予定です。休みになったら一番で撮りに行くぞ!

10月16日追記:
まずはゲストのヘビーリピーターOさんにイトヒキハゼ属の1種の貴重な画像を2枚拝借!
イトヒキハゼ属の1種
 撮影 Oさん

頬の引掻かれたような斜めの斑紋が特徴かな(?)
この個体の共生エビはジャイアントゴビーシュリンプのようです

世界の名だたる泥ポイントを潜り込んみ(←リンクより引用)たくさんハゼを撮っているOさんも見たことがないハゼとのこと。
ダイビング後このハゼについてOさんとあれこれ話しましたが,Oさん曰くシゲハゼ(「日本のハゼ」p.323)に一番近いとのこと(千葉から高知までの日本固有種シゲハゼを残念ながら私は見たことがありません)。

約100万年前に琉球列島は中国大陸から分断され,琉球列島に残ったアユリュウキュウアユに分化したように,このイトヒキハゼ属の1種シゲハゼが琉球列島(ひょっとして奄美大島北部だけ?)にとり残され分化したアマミシゲハゼなのかな??・・・なんて,想像力を思わずたくましくしてしまうハゼなのであります♪

このイトヒキハゼ属の1種だけでもダイコンが許す限り「底の底」に居たくなるわけですが,Oさんは「底の底」でしっかりホソガラスハゼまで撮影!凄い!
ホソガラスハゼ

撮影 Oさん

ちなみに,浅場で窒素抜きをしている間はコバンハゼなどを撮ってもらいました。
コバンハゼ属の1種

撮影 Oさん
2007年4月23日追記:フタイロサンゴハゼygかもしれません→ニュース


倉崎ビーチ
(波0.5mくらい,うねり浅場のみ少々,透明度:-20mまでかなり良い,-20〜-25mまずまず,-28m以深厳しい,水温:-10m以浅27℃,それ以深26℃,最深20m,ダイブタイム70分くらい,ガイド)

2本目も倉崎で。方向を変えてレタスサンゴへ。

レタスサンゴといえば,アカスジウミタケハゼが幅を利かせている中で,それ似の近似種もいます。
ウミショウブハゼ属の1種
(プリュロシシヤ・プリケータ似)


撮影 Oさん
目の後ろや背鰭棘まで赤いんですね(知らなかった),きれいですね〜。