8月22日,ガイド中のピアテグリで,産卵&受精真っ最中のホソカワインドカエルウオのペアを目撃しました。 ガイド終了後の8月24日,早速カメラを持ってピアテグリへ。その時撮ったのが上及び下の画像。
ユビエダハマサンゴを(たぶん)食いつぶして作った産卵床にたっぷり生みつけられた黄色い卵。それにピッタリ寄り添い保護する雄のホソカワインドカエルウオ。 その4日後,産卵から6日後の8月28日,ほぼ全部の卵が発眼していました。
この卵の状態から「今日ハッチアウトかな?」と思い,日没後までしばらく観察していました。 暗くなるにつれ,ホソカワインドカエルウオの頭部が一部白っぽく変化(下画像→)。夜間色が出始めました。
そして日没後30分くらい経ち真っ暗になるとホソカワインドカエルウオは全身夜間色に。 日没後1時間くらいまで見ていたところ,ハッチアウト前にクマノミで見られるようなファンニングのような仕草もなく,今日はハッチアウトなしだろう,と思いここで退散しました。 ところが翌日行ってみると,卵は全てなし(ガーン)。前夜の日没後1時間以降から今日の朝までにハッチアウトしたようです。 ハッチアウトシーンは見れなかったものの,気を取り直して次回の産卵受精を見ようと足繁くピアテグリにしばらく通うことになりました。 8月31日,ハッチアウトから3日後,そろそろ次の産卵かも(ちょっと早いかな?)と見に行くと,お!雄が空の産卵床(下画像←)を守っている。
ところが,何日経っても産卵せず(涙)。9月2日まではいつも雄のホソカワインドカエルウオが産卵床を守っていたんですが,9月4日以降は守りもせず。空き家になった産卵床でハシナガウバウオが休憩しているところを目撃したこともありました。
結局ホソカワインドカエルウオの産卵,ハッチアウトとともに撮れずで,「卵と産卵床を守るホソカワインドカエルウオ」という中途半端なタイトルを付けざるを得ませんでした(残念)。 しかし,このホソカワインドカエルウオの産卵床に通ったお陰で,その1mほど隣にあるイロワケガラスハゼの産卵床を見つけました。で,フォトデータに載せたイロワケガラスハゼの産卵シーンを撮影!♪なんてタナボタがあったのは救いでした。 10月23日追記: 当初アップしたときはホソカワインドカエルウオではなくインドカエルウオとしていましたが,ホソカワインドカエルウオの記載者である研究者TSさんからホソカワインドカエルウオとご指摘していただいたので,訂正しました。 ホソカワインドカエルウオとインドカエルウオの違いなどについては後日アップします。 |