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台風による荒地でのコブヌメリの産卵行動 |
大型の台風14号が過ぎて4日。海中のうねりは消えたものの,浅場の砂地がメチャメチャに荒れ,砂地というより岩礁のような状態のまま。しかしその荒れた岩場をくぐりながらのコブヌメリの産卵行動が観察でき,野生のたくましさをまた感じました。
ニシキテグリの産卵行動は,夏の夕暮れ,定番観察ネタですが,同じネズッポ科のコブヌメリの産卵行動も地味ながら比較的観察しやすいです。
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ニシキテグリの産卵行動
9月下旬まで海況よければ
毎日ウォッチできます! |
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コブヌメリの産卵行動を思わず地味と書きましたが,それはニシキテグリに比べて体色がちょっと地味なのでそう表現してしまいました。しかし,繁殖行動そのものはニシキテグリよりむしろ派手!
なにが派手かというとその求愛行動。
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コブヌメリの求愛
雄は雌の上に乗ることもしばしば
(砂礫ですが台風前は砂地だったところ)
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ニシキテグリの求愛は,単に雄が雌に寄り沿うだけなのに対して,コブヌメリは上画像のようにかなり激しめ!
そして雌が気に入ると上昇体勢になるのは,ニシキテグリもコブヌメリも同じ。
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仲良く並んで,上昇→放卵・放精の前段階 |
この後,コブヌメリ雌雄は,一番上画像のように上昇,放卵・放精と至るのでした。
台風で砂がめくれてしまった浅場の場合,砂地のある少し深場まで移動する,かあるいは,砂地が回復するまで辛抱するのかと思っていましたが,うねりさえなくなれば,おかまいなしに産卵するんですね〜。野生はたくましい〜。
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