奄美大島のハゼ最新情報
不明種について専門家の方からご教示していただいた情報,
レアものについてのメモ書き,ハゼ関連トピックスなどを載せています。
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10月17日のガレラビーチログに載せたトゲナガハゼ属の1種(以下sp.)(上右写真)は,これまでの国内記録は石垣島と西表島なので,奄美大島初記録&北限記録になるようです。 またこのトゲナガハゼ属sp.と同所的に多数見られるトゲナガハゼ(上左写真)も,これまで石垣島でしか記録がなく奄美大島初記録&北限記録で,しかも国内での生態写真はほとんど撮られていない「レアもの」のようです。 さて,この2種極めてよく似ていますが,識別点を以下に示しました。 まず,「トゲナガ」と名前がついているように頬に長い棘(状突起)を持っているのですが,この長さが両者で異なります。
つまりにトゲナガハゼ対してトゲナガハゼsp.は「トゲミジカハゼ」なわけです。 でも棘の長さを海中で見分けるのは残念ながら不可能です。わかりやすいのは眼下の水色の斑紋。
参考文献: 分布情報及び識別点は「日本のハゼ」(初版第1刷,平凡社)より引用 2008年1月26日追記: 上記のトゲナガハゼsp.が新種記載され,コトゲハゼ Gladiogobius brevispinis と名前が提唱されたそうです。 |