5月19日
曇りのち晴れ一時(昼頃)雨,南東風やや強い〜強い,最高気温28℃

倉崎ビーチ
(波0.5m以下,うねりなし,透明度:良い,水温:25℃,ダイブタイム3時間弱,最深9m,ポイントリサーチ)

他店の講習のお手伝いをする予定でしたが急遽キャンセル。時間ができたので倉崎でちょっと気になるマイ通称ハクセンフタイロサンゴハゼを見てきました。

5月11日に見たところへ行こうかと思ったんですが,途中の浅いところにも居たのでそちらでウォッチ。

直径40cmくらいの半分白化しかけているミドリイシにハクセンフタイロぽいのが3〜4匹くらい。サンゴ枝が密で中がよく見えないのと,ハクセンフタイロぽいハゼや後述のコバンハゼsp.がちょこちょこ動きまわるので正確な匹数はわかりませんでした。

数匹のハクセンフタイロの中で一番出がよく見やすかったのが下の個体。
マイ通称ハクセンフタイロサンゴハゼ(左右画像は同一個体別カット)
全長2cmあるかないか
やっぱりコビオゴン・プロリサスかな?
この個体は,あまり体高が高くなく,白点列もつながらずハクセンにならないので,特徴的にはだいたい(と言うかモロに)コバンハゼsp.(ゴビオゴン・プロリサス)に一致しそうです。

同じサンゴに居た上の個体より少し大きい個体は白点列が一部ハクセンになってました。
マイ通称ハクセンフタイロサンゴハゼ
全長2cmちょっとくらい
この個体は少し体高が高い印象でした。

今日見た感じではハクセンフタイロは,小さい時期はコバンハゼsp.(ゴビオゴン・プロリサス)ととてもよく似ていて,少し大きくなるとハクセンフタイロの特徴(白点が一部ハクセン,体高がやや高い)になる,と想像できそうです。

ハクセンフタイロは,
@コバンハゼsp.(ゴビオゴン・プロリサス)なのか?
Aフタイロサンゴハゼの幼魚なのか?
Bどちらでもないのか?

依然答えはわかりませんが,ハクセンフタイロのもっと大きな個体(4cmくらい)を見つけてプロリサスフタイロサンゴハゼと比べるか,大きなハクセンフタイロが見つからないときは2cmちょっとのハクセンフタイロが成魚なのかどうかを調べてみたいところです。

ところで,このサンゴには体に白点もハクセンもないオレンジのコバンハゼsp.がペアでいました。
コバンハゼsp.同一個体の別カット
全長3cmちょっとくらい
最初「ハクセンフタイロの成魚だったりして!?」と思いましたが,目のまわりの青線は2本しかなく別種のよう。

このコバンハゼsp.の幼魚と思われる個体も同じサンゴに多数見られました。下画像はそのうちの3個体。
コバンハゼsp.の幼魚
全長は左画像から0.5cmくらい,1cmくらい,1.5cmくらい
このコバンハゼsp.の幼魚は,やはり体色が薄めですが,体に白点もハクセンもほとんどなく,目のまわりの青線も2本なので,やはりハクセンフタイロとは別種ですね。「日本のハゼ」のコバンハゼ属の1種‐6に特徴がだいたい一致します。

ちなみにこのサンゴにはイソハゼもいろいろ居ました。コバンハゼ見る合間に1枚ずつ撮ったので載せときます。
コメツブイソハゼ マイ通称アオイソモドキ
ミツバイソハゼ イソハゼ「日本のハゼ」のイソハゼ属の1種-12

さらにこのサンゴにはエビカニもたくさん居て・・・結局ひとつのサンゴに2時間以上へばりついていて・・・講習の予定が超ヘ●●イダイビングになってしまいました(汗)