1月19日
曇りのち雨,南東風微弱,最高気温20℃

倉崎ビーチ
(波ほとんどなし,うねりはごく浅場のみ,透明度:ほぼ全域良いが-27m以深はいつもどおり厳しい,水温:22℃,-25m以深21℃,ダイブタイム65分,最深31m,ポイントリサーチ)

昨日同様に風はほとんどありませんでしたが,鹿児島付近の低気圧のよるうねりが,笠利湾内まで伝わってきていました。

今日は当初,外海でちょっとした作業をするつもりでしたが,そのうねりで作業は中止。

で,結局倉崎でいつもながらのポイントリサーチ。倉崎は海況が良さそうだったので,久々に底の底まで遠出してみたんですが,これが大正解でした!

まずは途中でカタボシサンカクハゼのところ通ったので,さっとチェック。
ほぼ同じところに居てくれたので,急ぎ1枚撮影。
カタボシサンカクハゼ

さて,先を急いで今日の目的地,倉崎の「底の底」までひと泳ぎ。

「底」に達してしばらく泳ぐと,砂泥地にソフトコーラルが群生しているちょっと不思議な環境の「底の底」に到達。

いつものようにニュウドウダテイトヒキsp.などがちらほら。
ニュウドウダテハゼyg

他にも何かおもしろいのいないかなあ〜?と探してみると!!・・・2mくらい先に黒っぽくてやや太いハゼが・・・ほんの一瞬「でかいフタホシタカノハ(ハゼ)か」と思ったその0.05秒後!!・・・お,お,オニツノハゼだあ!!
オニツノハゼ
このハゼ,「日本のハゼ」の初版1刷にホタテツノハゼ属の1種1として載っていて,1ヶ月くらいまえに出た論文でFlabelligobius smithi と同定され,標準和名オニツノハゼと提唱されたばかりのピカピカの新種ですね!もちろん私ははじめて見ました。

まずは証拠写真を!と遠めから撮りながらゆっくり近づきましたが,すぐに引っ込まれてしまい残念。

で,出てくるまでしばらく待機。その間そばにたくさん生えているソフトコーラル(ヤギ類)についているホソガラスハゼを撮りながら待つことにしました。
ガラスハゼ属の1種
この画像を撮っている間も頭の中は「オニツノハゼ早く出てこないかな」ばかりで,海中では気づかなかったんですが,ホソガラスハゼではなく 「日本のハゼ」にガラスハゼ属の1種1として載っているハゼのようです。

ガラスハゼ属の1種1については「ニュース」にちょっと書きました。

それにしてもこんなところにオニツノハゼがいるとは知らんかった!海況良い時しか行けないところだけど,いつか全身を撮りたいなあ!