今回クローズアップするハゼ(2004年9月28日アップ)
奄美大島北部ならではのハゼ@
ハゼ科の1種
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ハゼ科の1種
gobiidae sp.
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奄美大島北部での生息環境: |
湾内の潮間帯直下の砂礫底
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主に見られたポイント: |
倉崎ビーチ
水深2〜3mくらい |
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しばらく更新していなかった「クローズアップ」のようやく2回目です。
どの海域にも,固有種とまではいかなくとも,他より数が多かったり,浅いところにいたりして,他より見やすい撮りやすい生物というのが必ずいるのではないでしょうか。
奄美大島北部でもそんな「ならでは」と呼べそうなハゼがいくつかいます。
今回からしばらくは「奄美大島北部ならでは」と思っているハゼを紹介したいと思います
まず「ならでは」1回目はハゼ科の1種です。
「フォトリスト」ではハゼ科の1種3として載せています。
このハゼ,倉崎ビーチの浅場では1年中比較的普通に見られますが,他では沖縄本島(*1,*2)で撮影されているくらいのレアもののようです。
いったい何ハゼなんだろう〜?と正体が気になるところですが,クモハゼ属に近いらしくクモハゼモドキと呼ばれたり,あるいはヒメクモハゼ属に近いかもしれないという話をちらっと聞いたことがありますが,いまのところは属の予測もはっきりしない,???ハゼのようです。
生態でちょっと驚くのはその食欲!撮影しているときに,ヨリメハゼを丸呑みにするのを見たことがあります。
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ヨリメハゼを捕食中 |
食べた直後はじーっとしているので,さすがに満腹で動けないのかと思っていたら,すぐにまたヨリメハゼをもう1匹丸呑みにしたのでさらにびっくり!!
倉崎ビーチでは比較的普通に見られると書きましたが,見つけるにはちょっとコツがあるので,よかったらリクエストしてください。
*参考hp,文献
*1: 「Goby Frontiers」 http://uri.sakura.ne.jp/~dd/haze.htm(Gobiidae,
gen. & sp.1として掲載)
*2:「マリンアクアリスト」No.33,p.95(写真2)
2004年12月4日追記:「日本のハゼ」(初版,第1刷,平凡社)ではハゼ科の1種13として掲載されています。 |
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