川の下流から河口付近で撮影した魚


P最終回  リュウキュウアユ 2/22/2009


幼魚 婚姻色
リュウキュウアユ

下流から河口域の魚リスト・最終回はリュウキュウアユ

世界中で自然分布しているのは奄美大島だけ,という「奄美大島ならではの魚」です。

リュウキュウアユは年魚(寿命が1年の魚)で,冬に下流で生まれた(孵化した)仔魚はすぐに海(河口からそれほど離れない)へ下り,全長数cm程度まで成長して春に川へ戻ってきます。成長しつつ夏ころには中流域まで遡上,定着してなわばりを持つようになります(小さい個体はなわばりを持てずに群れをつくります)。そして冬になると下流へ下り産卵し,産卵後大半の個体は死んでしまいます。

といった一生のリュウキュウアユなので下流域で見られるのは主に,春に遡上している幼魚と冬に産卵場に下って来た産卵期の成魚です。
遡上中のリュウキュウアユ幼魚の群れ
遡上中のリュウキュウアユ幼魚
5月に撮影・少しリュウキュウアユらしい姿に成長(全長3〜4cmくらい)
遡上しつつさらに成長して
定着し,なわばりをもったリュウキュウアユ(全長13cmくらい)
8月・中流域で撮影
そして冬の産卵期,再び下流へ



産卵場に集まったリュウキュウアユ


体が黒ずみ,腹部は赤い婚姻色
(婚姻色は雌雄とも出ます)

産卵の形態
産卵は♀を♂2匹がはさみこみ行われます

ちなみにリュウキュウアユは残念ながらかなり減少傾向にあり,県条例で保護されています。



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