奄美大島のハゼ最新情報

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コトゲハゼ 1/26/2008

トゲナガハゼ属をレビューした論文が出版され,その論文でトゲナガハゼsp.2種類が新種記載されたそうです。

そのうちの1つがコトゲハゼ Gladiogobius brevispinis
コトゲハゼ Gladiogobius brevispinis

「日本のハゼ」(初版1刷)のトゲナガハゼ属の1種

以下のように,同属のトゲナガハゼに比べて,頬(鰓ぶた上)の棘が短いので「コトゲ」とついたようです。
トゲナガハゼとコトゲハゼの頬の棘(状突起)の位置
↓拡大↓
トゲナガハゼ コトゲハゼ
(以前の「ニュース」より引用)



コトゲ」ってなんともかわいい響きの名前ですね〜。


ちなみに新種記載されたもう1種のトゲナガハゼsp.Gladiogobius rex はインド洋,紅海に分布で日本未記録のようです。

このコトゲハゼ以外にも最近,「日本のハゼ」(初版1刷)のベニハゼ属の1種-1にホシクズベニハゼ, 1種‐8にメガネベニハゼという標準和名がついたようです。ホシクズベニメガネベニも私はまだ奄美大島で見たことがないです。見つけてみたいなあ〜。


トゲナガハゼ属の情報提供していただいた研究者のKSさん,ベニハゼ2種の情報提供していただいた研究者のTSさん,ありがとうございました。

追記:2013年に出版された日本産魚類検索第3版で,
このコトゲハゼGladiogobius brevispinisトゲナガハゼに,
トゲナガハゼGladiogobius ensiferカタホシトゲナガハゼに,
それぞれ標準和名の変更が提唱されました。